金銀財宝の賢い使い道
やーなんかうかうかしてたら新年になっていました。
みなさま、あけましておめでとうございます。
今回のテーマは、硬貨。つまり貴金属製のお金についてであります。
時系列的に言えば、「メソポタミアの粘土板」と前回お話しした「紙幣」の間に来るお金です。
浅い理解のまま行き当たりばったりで書いているので、こういう変な順番になってしまいました(๑´ڤ`๑)テヘ♡
お金に価値の裏付けは必要か?
ここまで、お金というのは借用証書であり、負債を目に見える形にしたものという論調で話を進めて参りました。
実際、お金の起源とも言える、メソポタミアの粘土板は、それ自体は土の塊でしかありません。
しかし、その粘土板に書かれた負債を返済する約束が、価値を生み出しているのです。
同じように、イングランド銀行券も紙っぺらにすぎません。
しかしその実態は、国王ウィリアム3世の借用証書。しかも、法律で税金を返済の財源にしますと確約されている。
だから、みんながその銀行券を信用し、価値を受け入れたのであります。
ここから分かるのは、お金がお金であるために必要なのは「価値の裏付け」では無く、「信用力」ということなのです。
金属主義という考え方
そうは言っても、「お金には価値の裏付けが必要」という感覚はなかなか拭えないものです。
例えば、金貨や銀貨。
たしかに、金貨や銀貨というのは、ゴールドやシルバーが含まれているから価値があるような感じがします。
こうした考え方は、「金属主義」と呼ばれます。
つまり、「100円玉は、100円分の価値の金属で作られるべき」という考え方。
しかし、この金属主義は、次の事実によって否定されます。
それは、金貨や銀貨は常に、それに含まれる金属の価値より高い価格で流通していたということ。
過去に流通した金貨や銀貨は、ほとんど例外なく、激しく摩耗していました。
自然に磨り減ったわけではありません。
皆が、通貨性を損なわないギリギリのラインまで、コインの縁を削り取ったのです。
そうして、額面上の価値を保持しつつ、貴金属を盗み取っていたのです。
その結果、ひどい場合には、元々の重量の半分くらい しか貴金属が含まれていなかったのです。
にも関わらず、それらの硬貨は普通に額面どおりの価値で流通していたのであります。
つまり、硬貨の価値は、それに含まれる貴金属の量には左右されないのであります。
根本的な疑問
ゴールドの価値は
そもそも、ゴールドやシルバーは、古来からなぜ「価値あるもの」とされてきたのでしょうか。
たしかにキラキラしてきれーい +。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚:.。+゚なので、宝飾品の用途としては有能。
ただ、少なくとも古代の人々にとって、貴金属はあんまり使い道がないはずです。
武器や道具を作るには柔らかすぎる。鉄の方がよっぽど硬くて軽い。
お皿とか家具とかの日用品を作るにも、木材や陶器で十分。
宝飾品なんつーのは貴族やお金持ちにとっての使い道であり、庶民にとってゴールドなんて屁のツッパリにもなりません。
無人島に現金を持っていく人はいませんが、同じように、金の延べ棒を持っていく人もいませんよね。
工業的に優れた性質を持つ(電気を通しやすい、超伸びる、とか)から価値があるというのは、現代の視点から見た後付けの理由でしかありません。
現代のように、工業が発達していて、しかも庶民に至るまで食うに困らない程度には豊かになっているのならいざ知らず、大昔のゴールドに「実質的な価値」があるかというと、かなり微妙。
にも関わらず、ゴールドやシルバーはいつの間にか、誰もが欲しがる価値の尺度とされ、硬貨の素材として選ばれるようになりました。
なぜなのか。
これはちょっとした難問であります。
なんで税金取るの?
ここに、もう一つの視点を加えてみましょう。
仮に、ゴールドやシルバーが普遍的・実質的な価値を持っていて、自然とみんなが欲しがるようなものだったとします。
だとすると、なぜ歴史上の為政者は国民から税を徴収したのでしょうか?
これもまた難問。
もしゴールドやシルバーがそれだけで価値を持つものならば、為政者はその権力を活用して金銀鉱山を支配すれば、それで事足りるのではないでしょうか?
なぜ、鉱山から掘り出したゴールドや敵から略奪したシルバーを、わざわざ一回溶かして、自分の肖像を刻印した上で国民の間に流通させ、それを返すように求めたのでしょうか?
最初っから国民に流さずに、自分で持っていれば済む話であり、完全な二度手間のようにも見えます。
金属貨幣の本当の役割
金属製の硬貨が発明されたのは、紀元前7世紀ごろ。
少なくとも、リディア(今のトルコらへん)・インド・中国で、ほとんど同時に発明されました。
リディアのエレクトロン貨
戦国時代の布貨
古代インドの銀貨
戦乱の時代
この3つの文明は、それぞれ独自に硬貨を発明したと思われます。
紀元前7世紀頃のリディア、インド、中国に共通するのは、戦乱の時代 だったということ。
リディアのあったアナトリア半島は、B.C.1200年にヒッタイト帝国が崩壊して以降、諸王国が乱立する状態でした。
中国は、ちょうど春秋・戦国時代。
古代インドも、十六の大国が互いに争う時代でした。
そういう時代における君主の課題。それは、常備軍の設置と維持です。
万単位の軍を維持するのは、古代においてはもうめちゃくちゃ大変なこと。
食料や物資を輸送して、全員に配るためだけに、ほとんど兵隊と同じだけの数の人間を雇わなくてはなりません。
この効率の悪さは異常であります。
金銀財宝の使い道
それでも、軍隊があれば、戦争が起こります。そして、見事に敵に勝利すれば、食料やら物資やら宝物を略奪できます。
食料は物資は、そのまま軍の維持に使えるので大変ありがたい。
問題は、宝飾品であります。
金銀財宝で作られた装飾品の数々は、貴重で綺麗なのでついつい集めたくなるけれど、マジで使い道がないのです。
しかし、有能な君主は、この宝飾品の実に有効な使い道を思いつきます。
彼らは、まずこの金銀財宝を溶かして、一定の大きさのコイン状に加工。そして、そのコインを兵士への給料として支払いました。
これだけは、まだこのコインは実質的な使い道の無い、君主が発行したただの借用証書でしかありません。
しかし、ここからが工夫です。
君主は、兵士にコインを配ると同時に、全国民に対して「年末になったらこのコインで税金納めろよ」と布告したのです。
この瞬間、国民はコインを集める巨大な機械へと変貌したのであります。
およそ全ての人々が、このコインを手に入れるためにあれこれと工夫をするようになる。兵士の持つコインを手に入れるために、彼らの欲しがるものを提供することに知恵を注ぐようになる。
こうして、駐屯地の周囲に市場が生まれ、硬貨によって取引が行われるようになっていったのであります。
兵士からしてみると、ただの借用証書だったコインは、それが納税方法として定められた途端、食べ物や酒や女と交換できるマネーへと変貌を研げたのであります。
君主からしてみると、わざわざ軍を維持するために必要な物資を国民から徴収する必要も、配り歩く必要も、無くなりました。全ては市場が勝手にやってくれるのです。
国家が貨幣を創る
こうした経緯を踏まえるならば、「金貨はゴールドを含んでいるから価値がある」という発想はありません。
国家が、「それ」による納税を認めたからこそ、人々は「それ」を必要としたのです。
前回見たイングランド銀行券も、国家が「それ」による融資を認めた(受け入れた)から、人々がその銀行券を信用したという見方もできます。
いずれにせよ、お金がゴールドやシルバーでなくてはならない根本的な理由は、何一つありません。
国家が「それ」による納税を認めるのであれば、「それ」は石ころでもプラスチックでも紙でもなんでもOK。
ただ、ゴールドやシルバーが「綺麗」+「あんまり使い道ない」から、たまたま硬貨として使われ始めたのであります。
地球上のあちこちで同じように硬貨として使用されていることから考えるに、ゴールドやシルバーがこうした経緯を辿るのは必然なのかもしれません。しかし、それは決してゴールドやシルバーが自然に価値を持っているということではありません。
まあ昔のことだから、証拠は無いけどね。
参考文献、サイト様
負債論 貨幣と暴力の5000年
21世紀の貨幣論
富国と強兵
コメント (86件)
明けましておめでとうございます。
今年も深い洞察に富んだ考察を期待しています。
なるほど、「需要が無いなら作ればいいじゃない」ということですね。
すげー。勉強になりすぎ。
子供の頃からの疑問が氷解しました。
あけましておめでとう。
相変わらず実に分かりやすく、興味を惹かれる記事。
学校の歴史の授業もこうだったら良かったのに。
しかしそうなるとニクソンショックとはなんだったのか…
あけましておめでとうございます
やはり面白い
おもろいやないか
なかなかやるな?
キラキラしてるなら貝殻でもいいじゃない!?
宝石、貝殻よりも加工しやすい綺麗な物ってのが、金銀が流通させるのの最適って要素もあるんじゃないかね
いつも楽しく読ませていただいています、資料集めに考察と大変でしょうが今年も更新を頑張ってください。
通貨に金や銀が使われたのはその化学的安定性にも理由があるのではないでしょうか?
錆びない、腐食しないといった不変性は特に高級貨幣において重要度が高いと思料されます。
お正月早々の更新ご苦労様です。
貨幣がらみの話は結構知ってるつもりだったけど削るのは盲点でした
そりゃあ流通していれば自然に磨耗するんだもの、こっそり削る奴もいるよね。
あとこの一文なんですが
>硬貨の価値は、それに含まれる貴金属の量には左右されないのであります
混ぜ物した粗悪な貨幣が出回ったり、
逆に貨幣の改鋳で品質を高めたり…なんて事もあったようです。
両替商なんていう商売が発生したのもこの辺の事情があったからだとか何とか。
使い道がないくせにやたらめったら産出元が限られる、という希少性も要因なのでしょうね
そこいらの綺麗な貝殻とかだったらいくらでもデュープできて支配者には旨みがない
だからこそ混ぜ物とかして水かさを増すような不正が横行するわけですが…
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
コインの通貨性を損なわないギリギリまで縁を削るとは・・・
まるでコロンブスの卵ですね。削った断片や粉を溶かして固めて換金する。
昔の人は発想がすごいなと思いました。
今回は読んでてリアルにはぇ〜って声出ましたわ
スパルタでは、鉄の硬貨が使われてたらしいが、、、
よその都市にとってはあんまり嬉しくないので、ケンカ強いけどスパルタは発展はしなかったとか、、、
塩野さんの本にそんなこと書いてあったぜ!
あーなるほど。
ゴールド=キラキラして使い道のない金属
皆がありがたがる理由が解りました。
あけましておめでとうございます。
税金を物納でなく、お金で徴収することの違いがよくわかりました。
子供のころは、年貢が米でなく貨幣にかわりました、だから何?って感じで。。
>15
>税金を物納でなく、お金で徴収
物は減価するのに対し、貴金属は錆びたり腐食したりしないので、価値貯蔵手段として優れていたというのも重要だと思います
税金を漁師さんが生魚で物納したら、3日で無価値になりますから
金や銀が、鉄などに比べて貨幣にされやすいのは、加工しやすい(延性、展性が高い)のと耐腐食性の高さがその理由のひとつだと思います
加工しやすく腐食しにくい金属っていう時点でそれなりに価値を持ちそう
ただし採れづらいが生活用品にはならない
という点もミソ
集めるのが大変なのでニセモノが作りにくいというのもあるかも。
pkディックのSFに、なんでもコピーしちゃう異星生物が出てきてそのためそいつにコピーできない物質が唯一の通貨になってる、なんて話があったよ。
錆びないって性質はそれだけで重要な価値を持ってると思うが。
金は性質として錆びないし、銀は表面が酸化しても熱しただけで元に戻る。
青銅も鉄も作られてから一定期間は価値が保たれていても、錆びてからはその価値を大きく損なう。
何時までも変わらない美しさを保つ金属に永遠性を感じ、装飾品へと使われるのは普遍性があるし、だからこそ他の金属技術がそこまで発展しなかった紀元前から金や銀の装飾技術は高まっていた訳だろうし。
他に使い道が無かったから硬貨が作られたと言う論法はかなり強引な気がする。
※20
持って眺めるだけしかできなかったんかなやっぱ?コイン納税始まる前は
昔の西洋のコイン、中央の肖像画は精緻なのに縁の形がぐちゃぐちゃなのは、やっぱ昔の人が暇な時にチマチマ削った所為か
日本の古銭は結構丸い形は残っている印象だけど(代わりに文字なんかが激しく劣化)
あと、加工がしやすくて同じものを作りやすいし、原料が手に入りにくいからもでしょうね。
※20
でもそれを言い始めると、ただの石ころだって永遠性はあるわけだし。
金にだけ特に永遠性を感じる理由にはならないのでは?
加工しやすく貴重だからってのが先にあって、それが装飾に使いやすく綺麗だからこそ永遠性を感じるようになったんじゃない?
もしくは、単に金色だったからってことかもね。
生き物は黄色系統を識別しやすくできてるから。
金属光沢=映ることっていうのは、人間にとって魅力的なんじゃないかな
日本では鏡がご神体になるくらいだし
その金属光沢がずっと維持される錆びない金は、それだけで人にとって魅力的なんだと思う
なるほど
それ自体に価値がなくても国家が認めれば貨幣になりうるか
中央集権じゃなく分散型だけど仮想通貨も同じだね
※21
装身具ってもんがあるでしょ。冠、髪飾り、ネックレス、ブレスレット、アンクレットとおよそ付けられる場所には何でも其処用の装身具があるもんで、古い遺跡からも良く出て来る。
実際古代エジプト、中王国時代に金、銀のペンダントが流行ったのが壁画や石像から分かるそうだし。
単に美しいからと言う理由もあるだろうけど、何処でも誰でも大量に保有するのが難しい環境でそれを大量に持つのは権力の証として機能するし、権力の源泉として宗教が用いられる場合は神具ともなる。
金銀ではないけど、日本における銅鏡もそれに当たるでしょ。
古代において光輝く物はレアだからこそ意味を付加する理由にもなる、と。
※24
ただそこにあり続ける、って意味の永続性ではなく、「光輝き続ける」って部分に永続性が無いと意味がないでしょ?だから、その流れで石ころにも、って言うのは違う。
他にもあるんじゃないか、って話なら、金銀以外にも輝いて永続性を感じられるものとしては宝石があるでしょ。
で、金銀と宝石の組み合わせの宝飾品は古代から作られていた訳で、金銀同様に宝石も王族などの宝物として蓄えられていた。エジプト、中国、インド、ヨーロッパ、中南米、何処の古代文明でも遺物として出てくるよね。
宝石単体では硬さの為に磨いて光るようにするだけでも相当苦労するもんだけど、それでも古代から宝石は磨かれていた訳だし、その細工の技術もかなりの水準まで高まっていた、つまり、専業としての細工師がいたのは容易に推察されるんで、それは古代の時点で「光輝くもの」に対する需要、とりわけ権力者からの強い需要があった事を示してる。
ちなみに日本でも勾玉の素材として使われるヒスイはモース硬度で鉄より硬い程だけど、延々と磨き続けてあの形にする。親指程のサイズでも2年、大きなものだと5年以上かかっただろうと言う勾玉が多数出土してる。
色々とためになる事柄が多くまとめられていて新着記事を楽しみにしてるんだけど、今回はちょっとうーんって感じ。
綺麗に飾って、異性にモテたい!
そして、子作り…
また、建物や空間は荘厳な飾り付けにより神妙な気分、有り難い気持ちにはさせてくれますわな。
でも、それとはお金になる金の価値の見方はかわるんじゃね?
それ自体に価値が無くていいというのが、深く考えたくなるところですね
ビットコインも偉い人が認めれば立派な貨幣の仲間入りとか
ほとんどは「へー!」ってなりながら読ませてもらってたんですが貴金属自体に価値が無く、貨幣になる理由が無かったって言う結びはちょっち暴論な気がw
まず希少性、どこにでもあるなら簡単に偽造できちゃう(紙幣ではサインとかで偽造防いでたのかな?)次に物性的な特徴 錆びにくく他の物に比べれば長持ちする点は貨幣として重要だったのでは あと比重調べることでも偽造防止になる ようは管理人さんが述べられてる「信用」を証明するための目印、サイン的な役割を貴金属が果たせたから通貨として使われた面もあるのでは 権威的な意味でもその辺のボロ石通貨にするのは抵抗ありますしw
これは納得できないなあ。
まず宝飾品に使い道はないと言うけどそもそも宝飾品として使われている時点で価値があるとみなされてたってことじゃん。
その時点で他国に対して何らかの物資と交換するなど十分な使い道があったはず。
そして硬貨の発明が宝飾品が使い物にならなかったから溶かして硬貨に変えたなんてのは証拠もないし思いっきり無理があるように感じる。
なぜ元の金銀から硬貨の概念を生み出さなかったのかや、すぐに枯渇しただろう宝飾品を使い切った後も硬貨が使用され新たに作られたのかの説明もつかない。
アグネスは、円またはusドルのみ受け付けます
世界の為に、アグネス募金宜しく
>宝飾品が使い物にならなかったから溶かして硬貨に変えた
略奪してきても宝飾品では兵士の腹は満たされん
兵士も貰っても困る
しかし鋳潰してコインにしてそれで納税できるとしたら?
宝飾品のままだとそれぞれ価値は分からないがコインにすれば統一できる
さらにコインは発行者が価値を決められるからXという価値の宝飾品に含まれる金からXの何倍もの価値のあるコインが作れる
それを兵士に配れば勝手に商人がコイン欲しさにコインと交換で商売を始める
発明した奴は天才だぜ
普通に青銅器や鉄器が作れるから価値があったんじゃないの?
刻印は硬貨の質も表せるだろうし。結果的に腐蝕せず、希少な金が一段上(不老不死の憧れ含め)になっただけに思うけど。
持ち主が骨になり、武器が錆びていく中、金だけが変わらぬ輝き持つなら人はすがりつきたくなるだろうか。
でも無人島に金銀財宝を持って行く人はいないでしょ。衣食住と交換できなきゃ永遠性だの希少性だのも結局は個人の趣味にしかならない。それを可能にしたのがコインだって話じゃん。
無人島で金銀財宝持って行かないってのは、衣食住としての価値以外必要ない環境だからでしょ
だから金銀財宝が無価値って無茶苦茶だ 「信用」によってコイン(貴金属)に新しい価値を付加したってのには誰も異論唱えてないよ 貴金属がもともと無価値でコインになるような理由は無かったって部分に皆おかしいって言ってる
そりゃ貴族には権威の象徴とされてきたろうし
細工することを専業としてた人もいるだろうけど
その日暮らしの兵士や市井には縁起物以上の価値は無いでしょう
①敵城陥落→兵士「ひゃっはー!」
②兵士「金銀財宝ゲットだぜ!」
しかし、この後③兵士「希少!錆びない!権威がある!綺麗!」とはならないわけで。
必ず
③兵士「食い物!酒!女!」
になる。これは俺達一般人でも同じ。大半の人間にとって金銀財宝=衣食住と交換するためのアイテムであって、換金できない金の延べ棒なんて漬物石程度の価値しかない。
そりゃ世の中にはコレクターもいるけど、大半の人間にとっては換金できなきゃ意味がないんだよ。
粘土板とか紙で貨幣が発明→偽造が多発→金銀なら偽造できない、みたいなプロセスかと思ってた
※40
そうだよ、金は(王水以外で)溶けない・希少価値がある(黄金の国ジパングが
ある意味で理想郷となった)・重さ=価値になる(アルキメデスさんが
ストリーキングしたとされるくらい)・金本位制ナメんなー
社会的にどういうシステムであろうと
硬貨を食い物と交換できるなら貨幣価値を体感可能
システムが未完成のうちは希少性に頼って金銀も使ったんだろうけど
今や紙すら使わずネットの世界の数字が貨幣
生きたお金の使い方する例えば食べ物ガブガブ買わないで人のためになるお金の使い方する。
金属主義←×
素材主義←○
貝も金銀もその光沢が人の心を掴ツカんだ。その素材価値があったからこそ貨幣に使われた。
特に金銀は腐食せずに価値を保存できるだけでは無く、貝よりも堅牢であり何よりも融トかして一定の価値量に成形できて単位貨幣に加工できたので普遍性を勝ち得た。
勿論、現代の紙幣、更にはクレジットカードやデビッドカードは信用に価値があるからこそ、貨幣やそれに準ずる物として使われる。→信用主義
※44
それを金属主義って言うんやで
その反対は表券主義
うーん金がお金に使われたのは腐食し難いからでしょ
鉄だったら錆びて終わりだからね
金属主義って、間違ってるのに説明も理解でき無いんだぁ。
側面にギザギザがある理由ですね、削り取り対策として
日本だと同形状(穴無し、穴あり)の高額な方にギザギザが残ってますね
ギザ10という例外もあるし、500円玉はギザギザどころか意匠ですけど
金銀が価値あるものと認識されたのは、
「綺麗」「化学変化に強い」「加工容易」「(矛盾する言い方だけど)希少かつ何処でも出る」
のが大きいかと
まとめサイトとかじゃなくこういう思考を深めたサイトがいっぱいできたらいいのになぁ
茶器みたいなもんかね。
好事家だけのものだった茶器が茶会の存在により一般化し、褒美としても使えるようになったケースと似ているかも。
え、なにこれ?
税金担保という裏付けはあるものの信用力という曖昧な目に見えない物を信じることで価値が生まれるん?
さらにこの先は信用力さえあやふやな仮想通貨までいくわけ?
いまの決済手段はまだまだ変化をし続けて後世で「昔は貨幣や紙幣を使って取引してたんだ、また、ビットコインというのも有ったんだ」っておじいちゃんが語ってくれるわけ?
>48
>ギザ10という例外もあるし、
10円玉にギザがあったときには100円玉はなかった
つまりその頃は最高額貨幣だったからギザがあったんじゃなかったっけ
王様を自称する人間が他者を従える(=権力を持つ)には権威の裏付けが絶対的に必要。もっとも単純なものは暴力や軍事力による権威だが、これは極めて不安定なので、それ以外の権威を得ようとするのが権力者の当然の思考
金銀財宝は、強い軍隊と広い領土を持った王様が税として食料や奴隷などの財産を十分すぎるほど持っているので、恭順を誓った地方の首長なんかがご機嫌伺いのために、王様ですら持ってない珍しいモノを差し出したことから余剰財産として権力者の下に集まるようになっていった。これはまさに目に見える形での権威であって、今度は王様が手柄を立てた部下に装飾具を下賜することで歓心を買うことで自身の権威権力を固めようとするようになる。これが貴金属や宝石を用いた取引の起源というか、原理のひとつとして機能し始めるようになった
貨幣の起源を指輪やピアスに求める説があるのはこういう話。記事のように徴税というシステムで軍隊を効率よく食わせようというのは面白いけど明確な意図があったかどうかは定かじゃないし、たぶん知らず知らずのうちにそういう流れになっちゃったってだけではないかと。※27の意見がより妥当性あると思う
そもそもなんで綺麗なものをありがたがるかというのは、まぁカラスが光り物集めるのと心理的には変わらんのじゃないかなw
現代に生きてりゃ札束にももちろんある種の存在感は感じるけど、
金貨に比べたらインパクト弱いよなー。
機能面で通貨に向いてたってのも勿論あるだろうけど、
金属主義ってのもやっぱ妥当性はあると思う。
キレーな色しててキラキラ光沢があってイイ感じの重みがあって
チャリンチャリンて音を立てる存在にはどうしたって惹かれるっしょ。
そういう意味で金銀はやっぱ「カネ」に向いてたんじゃないかな。
金銭的な価値は無くても記念コインやゲーセンのメダルにだって
惹かれるものはあるだろう。人間はああいう物体に惹かれる生物なんだと思うわ。
この回の話で重要なのは、金じゃなくて、税じゃないの?
国がある特定の紙幣で税金を集める。の為、税がないとお金の意味がなくなっちゃう!?
あらっ不思議。
※54
>キレーな色しててキラキラ光沢があってイイ感じの重みがあって
>チャリンチャリンて音を立てる存在にはどうしたって惹かれるっしょ
一部の人だけじゃね?そんな感性を人類が先天的に持ち合わせているのなら、ゲーセンのコインでもなんでも、そこら中コインコレクターだらけだよ。もしくはさらにキラキラチャラチャラした何かが作られ、それがもてはやされているはず。
せめて人と塩ぐらいの結びつきの強さが金属主義にもあればまだ納得出来るんだが、金銀の場合あまりにも実感なさすぎる。「ああ、しょっぱいもん食べたい」と思うときはあっても、「ああ、金銀握りたい、眺めたい」とか無いでしょ?
それよりか非金属主義的な、例えば人と人の結びつき、共同体、貸借関係を起源とするほうが具体性があって説得力あると思うよ。結局、人も他の猿と同じく、群れや序列に重きを置く猿なんだと思う。決して金銀財宝に重きを置く猿じゃない。大体そんな猿はいない。
※56
小さいときに折り紙で手裏剣とか飛行機折ったけど、金色、銀色の折り紙は特別感あって惹かれて友達とも取り合いになったりした 金メダルとかも子供は好きだし※54の惹かれる要素あるってのは結構納得できるけどなあ 「好き」や「気に入る」って感情に理由が付かない時って結構あるでしょ なんか惹かれるって感覚は誰しもあるはず
お金に価値があるのはなぜかを考えたときに、国がその形で税金を納めることを指定しているからとまでは思い至ったことはあったけど、その理由までは考えが及ばなかったから、今回の投稿はすごい為になった。
次の投稿すごく楽しみにしてます。
ビットコインに繋がってくのかな!?
※57
折り紙の金銀は、子供達がそういう性質を持っているからでなく、単に周囲の環境、文化に従っているだけだと思う。もし人間にそういう性質があるなら、金銀「だけ」の折り紙がもっと一般的に売られ、売れているはずだよ。実際にそうなってないのはやはり「キラキラ光る金銀」にそこまで魅力を感じていないからでは。あと色に関しての関心なら顔料とかの歴史見れば分かるけど、別に金銀に限ったものじゃない。赤(丹生)や青(ラピスラズリ)等に対する情熱も相当なもん。
やっぱ金属主義は弱い理屈だと思うなあ。せいぜい「そういう人もいるよね」という「金属趣味」以上のものを感じられない。例えば封建主義なんかは土地という人が無視することの出来ない価値観を元にしてあるものだけど(経済としてはかなり問題ある考えだが)、そういう普遍性が金属主義にはないよ。あったとしても趣味レベル。主義にするには遠い。
個人的には霊長類研究、民俗学あたりから人と金属の結びつきを例示して欲しいところだが、あんまなさそう。鎮魂、魔除けとしての金銀財宝とか考えたけど、そこまで普遍性あるか疑問。他にも方法あるし。
石と金属は違う
そこに気づくところからだろう
天然の鉱石でも、黄銅鉱や黄鉄鉱はなかなかの金属光沢だし、そういうのを集めたくなるっていうのは、そんな小難しいことを言わなくても普遍的に認めていいと思うけどな
赤や青の顔料って、流通しづらいだろ? それを金属貨幣と同列に論じるのはいかがかと思う
胡椒だってひと頃は同じ重さの黄金と同じ価値があったが、そういう実用品は貨幣にはならないだろう
金属(特に金・銀)は減価速度が遅いことを、少し軽視しすぎていると思う
※60
じゃあ何故、その光沢と原価速度の遅さを備えている黄銅鉱、黄鉄鉱が人々の関心を集めてないの?希少性がないので金銀に価値が劣るのは分かる。けれど、金属主義は光沢や何やら自体に価値があるって考えでしょ?その価値に対しては多くの人々が相応の関心を示していないとおかしいじゃない。
>石と金属は違う
>それを金属貨幣と同列に論じるのはいかがかと思う
一応、「色に関して」と前置きしているよ。別に顔料と金属が同一なんて言ってない。
言いたかったのは人が惹かれるのは別に金「色」銀「色」だけじゃないよね、ってこと。
※57にある折り紙の色からの流れ。あとラピスラズリは普通に交易品。
>金属(特に金・銀)は減価速度が遅いことを、少し軽視しすぎていると思う
根本から認識が違う。減「価」だから価値がなくちゃ駄目なんだよ。そもそも自分はその価値をたいして認めてないから減るも何もない。価値のあるものが永続的ならそれは皆が認める一般的な価値であり貨幣にふさわしいと思うけど、価値のないものが永続的でも意味ないじゃん、ってのが自分の主張。神話においてもイワナガヒメは選ばれなかった。
一方、自分が例示した共同体、土地なんかは完全でないにしても永続性がある。不滅ではないけど、まあ寿命はない。皆が認める価値を持ちながらある程度の永続性を保てるなら、金銀よりもこれらの方がよほど貨幣の起源にふさわしいと思うのだが。
金銀宝石は食えんのかって単純な話でしょ
賢しぶってややこしく考える前にもっとシンプルに考えようよ
>61
>じゃあ何故、その光沢と原価速度の遅さを備えている黄銅鉱、黄鉄鉱が人々の関心を集めてないの?
黄銅鉱や黄鉄鉱ははっきりした劈開面があって、崩れやすいんだよ
その意味で、減価しやすい
錆びもしないし成形も容易な貨幣金属とは較べられない
>「色に関して」と前置きしているよ
色よりもむしろ自由電子に起因する「金属光沢」の方が重要だろう
磨き上げたときに顔が映るというのは他ではなかなか得られない特性だ
>価値のないものが永続的でも意味ないじゃん、ってのが自分の主張。神話においてもイワナガヒメは選ばれなかった。
だから60でも最初に「石と金属は違う」って書いてあるだろ
イワナガヒメは石(磐)だから価値がないとされたんだよ
金は金属器が使える段階の文明では例外なく価値が認められていると思う
61個人が価値を認めないのは尊重するけれど
>自分が例示した共同体、土地なんかは完全でないにしても永続性がある
通貨に必要な属性として、価値の移動=貨幣の可搬性も重要
共同体や土地は価値の可搬性というところで、通貨にはなれない
>62
>金銀宝石は食えんのかって単純な話でしょ
まあ生きていくのに食い物は必要だけど、食い物は腐る=減価するから、価値交換や価値の貯蔵、譲渡には向かなくて、そのある意味抽象的な「価値の担い手」として、何が使われてきたか、というところが話の焦点だよ
で、このシリーズの根本は、価値の担い手は何でもよいが、その背後に信用が必要というもの
そして、信用が制度化される前には、誰もが価値を認めるもの(全員でなくてもよい 61とか)が通貨に選ばれやすい=素材主義(金属主義)ってところが今のコメント欄の話題
※63
>黄銅鉱や黄鉄鉱ははっきりした劈開面があって、崩れやすいんだよ
なるほど。でもすまん。話題に挙がったから使っちゃったけど、とりあえず減価速度の話は置いておいて。前にも書いたけど、自分は金銀の「価値」を認めてないから、その価値が上がる下がるの話は出来ない。前提が違う。自分が疑っているのは金銀の安定性でなく、人を惹きつけるであろうその価値。これまでに挙げられてたのは金銀の光沢や音とかだけど、それだったら黄銅鉱や黄鉄鉱、その他で十分じゃん、ってのが自分の意見。金銀の安定性に関しては反論ないから、納得できる価値さえ示してもらえれば金属主義認めるよ。
>磨き上げたときに顔が映るというのは他ではなかなか得られない特性だ
その顔が映るぐらいの光沢が価値というのなら、なぜ古代ローマの金貨銀貨には人の顔、文字、数字が彫られているの?こんなもの光沢の邪魔にしかならないじゃん。この辺り重要だと思うけど、やっぱ価値があるのは光沢なんかより共同体だよ。顔ってのはその共同体の統治者、英雄などであり、文字はその人物の名や発行主体。数字にしたってそれは度量衡であり、国や共同体の管轄内のもの。多くの貨幣で意識されているのは輝きよりも共同体だよ。
>イワナガヒメは石(磐)だから価値がないとされたんだよ
ん、価値のない金属だってあるんじゃないの?まあイワナガヒメが駄目ならカネナガヒメでもいいよ。いないけど。
>金は金属器が使える段階の文明では例外なく価値が認められていると思う
だからそれは金銀という金属の性質に従っているのでなく、文明や社会に従っているだけなのでは?金属主義というからには「金属器が使える段階の文明」とか条件つけずに、それ以外でも金銀の価値が確認されるようでないと。
>61個人が価値を認めないのは尊重するけれど
いや、こっちの価値観はどうでもいいんだ。むしろ問いたいのがどんだけそんな金銀自体が好きなやつがいるんだ、って話。今まで挙げられた金銀の価値は色と光沢と音ぐらいしかないのだけど、世の人って本当にそんなもの欲しがっているの?
>共同体や土地は価値の可搬性というところで、通貨にはなれない
自分が主張したのは通貨の「起源」としてね。土地や共同体そのものが通貨になるとは言ってない。
あと、もし仮に共同体や土地が運べるとしたら、それは立派な通貨になると認める?通貨になるには分割とか等質とか色々あんだろうけど、それらも全部クリアーしたとしてさ。
>65
>>61個人が価値を認めないのは尊重するけれど
>いや、こっちの価値観はどうでもいいんだ。
といいながらも
>自分は金銀の「価値」を認めてないから、その価値が上がる下がるの話は出来ない。
なんだろ?
結局、65の価値観に合わないから、認められないってだけじゃん
Stone age, Bronze age, Iron ageって言葉があるように、青銅や鉄は、文明のあり方を左右するだけの価値があった
そして、金属器が利用できるようになる=金属精錬・加工ができる段階に来ると、各種金属の性質が区別できるようになり、貴金属、卑金属という概念が出てくる
日本語でも、赤がね=銅、黒がね=鉄、黄がね=金、白がね=銀、青がね=亜鉛のように、金属の種類を簡潔に表す言葉もある
この段階まで来ると、金は錆びず腐食せず、自然界でも単体として存在しうるなどの性質から、金属の王としての扱いを受けるようになる
金銀の価値というのは、金属全般の価値=実用価値(+金属光沢)の上に、さらに稀少で永遠性を持つというあたりが重畳されて、61以外の多くの人が自然に価値を認めるものだと考えてよいと思う
>自分は金銀の「価値」を認めてないから
折り紙書いた者だけど要はココで食い違ってると見た
安定性とか光沢以外での価値としては後は「希少性」じゃない?元素分布図とか見ると金銀は本当に少ない 安定性、光沢で外観的に気を引けて、しかもあんまり手に入らないブツってコレクター心煽るし
あとは白金も少ないけど白金は昔での扱いはどうだったんだろ 精錬が難しいから認知されてなかったんだろうか
※66
>結局、65の価値観に合わないから、認められないってだけじゃん
違うってばさ。元は金属主義の話なんだから、それは「金属の性質に基づいた多くの人々の価値観」を説明しなくちゃいけないの。こっちの価値観がどうであろうと金属主義の理解には役立たんから元の話題に戻しましょうって話。
>金属の種類を簡潔に表す言葉もある
そりゃ言葉があるのは認めるけど、そんなの金属だけに限らないじゃん。言葉が確認されるのと価値が確認されるのは全く別の話。雪国の人間は雪に関しての言葉を沢山持っているけど、別に価値を感じているからじゃない。
>金属全般の価値=実用価値
だからそれは金属を実用的にする「文明」や「文化」の方に価値があるって話だよ。人々が従っているのは金属の性質でなく文明、文化の方。その証拠に「実用価値」を持つという金属は大抵代用がきくし、技術体系が変わればその価値が消えるケースもある。金属の実用価値の多くは文明に依存しているものだよ。そのものの価値じゃない。
それにあなたが主張する全部を金属の価値に含めちゃうと、芸術家に作られた像の素材は全部価値を持つことになっちゃう。まあ需要は生まれるかもしれんけど、それって金属主義なの?金属主義は金属の「性質」に由来しての話でしょ。芸術家の「技術」じゃない。
>61以外の多くの人が自然に価値を認めるものだと考えてよいと思う
本当にそうならそれでもいいけどさ、今までに出てきてる金銀の価値が色、光沢、音だよ?それらが主義と言えるほどの普遍的価値があると本当に思っている?本当に皆がそれらを価値としているのなら、世の中もっとメタルになってないとおかしいじゃない。色にしても光沢にしても今は簡単に作れるんだから。
※67
>安定性とか光沢以外での価値としては後は「希少性」じゃない?
あなた自身も言ってるけど、コレクターなら心躍ると思うよ。でもそれって金属「趣味」で金属「主義」にはならんのでは?ってのが感想。でも、どうなのかね。人が希少性を「手に入れられない損が発生する可能性が高い」と考えるなら損失回避の心理が働いて、希少性を多くが求める状況は出来るかも。限定商法的な。ただそれも主義と言えるほどの人間を巻き込めるかなあ。
まあ言いたいことは大体言ったので、こんぐらいにしときます。
長文にお付き合いしてくれた方々、ありがとうでした。
ようは金塊をまったく知らない人に見せたとして、光沢等の物性があるだけでは欲しがるわけない食べ物とかと並べりゃどっち取るかは一目瞭然って言いたいのかな
ただ、あくまでも今の話は「貨幣としての」価値だし、それ言っちゃうと原材料のままで衣食住に使えるモノ以外全部無価値だ、で終わっちゃう話だね 逆に「普遍的価値のある」モノの例を挙げてくれればわかり易いかも?
社会が金属器時代に入って、金属製の様々な利器が作られるようになった段階では、金属の価値はその社会の人々には共有されているだろうってこと
金属器を使わない人には金属は価値がないっていう論立ては、あまり意味がないんじゃないかな
金属は使い勝手がよくて価値があるから、石器が青銅器、さらには鉄器に置き換えられた訳だし
そして、金属に価値を見出す社会では、金属の中でも特別なもの、金や銀にはさらに価値があると考えられるのは自然なことだと思う
>68
>「文明」や「文化」の方に価値がある
その「価値がある」と判断するのは誰だい?
現代人が後知恵で「価値がある」と文明論的な論説を捏ねたところで、その「文明」や「文化」の中に生きる当事者は、「文化に価値があるからそれを通貨にしよう」などとは考えないだろう
待ってました!今回も面白いです!
ゴールドの価値には、自分も疑問に思っていたので、この説に納得です。
金の事で議論が分かれてて、非常に面白いです。
金自体の価値を常識的に普遍なものと捉えたい人と、ツールやシステム・文化などにマッチングした影響で金が定着した、と考えるかみたいな感じかな?
僕はどちらかと言うと後者かな。特に金が欲しいとはおもいませんから。しかし、お金のシステムを考えたヤツ(個人なのかはわからんが、)すげーな。
金が一般的に周知されるには、通貨としての流通があったから金の価値がほとんどの人に定着したんじゃないだろか。
また、元々権力者層には装飾等としての価値があった。
この2点が時間と共に知れ渡り、ミックスする事により、現代の金の価値の見方に変化していった。
そう考えると、始まりと現在の価値の見方に相違があるね。
貨幣(広域流通する通貨)を必要とするのが、金属器時代に入ってからっていう想定を認めるかどうかっていうのも大きいと思う
そういう社会では、金属に価値があるというのは素直に認めてもいいのではないか?
食べられない鉄の塊に価値がないというなら、話が噛み合わないと思う
金属の価値というのが認められる社会では、金が「金属の王」扱い(自然金があるほど安定)で、特別な価値を認めれらるのは自然なことだと思う。
採掘の困難さと実用性の無さが金が選ばれた理由だと思う。
希少かつ光り物であるから装飾として使う訳だし。
そこら辺に有る光り物だと欲しいと思わない。
鉄に関しては実用性が高すぎた&耐久性に難ありかな。
日本の硬貨の金属配合は良くできている。(1円玉の絶妙の価値)
そのうち取り上げて欲しいです。
今回も面白い内容でした
偽金についても今後でてくるかな?
ちょっと突っ込みどころ多すぎ。
戦乱中の国が税を金納にさせるとかメリット無さすぎでしょ・・・
兵士(傭兵)としてもいつ滅びるか分からん国の納税借用書なんか給料にされても嬉しくない。
戦時中はどこでも現物が価値を持つ。
そしてその「現物」に食料や武器以外に「貴金装飾品」が含まれてたんだなあ。つまり政府発行金貨なんか作られる以前より貴金属そのものに普遍的な価値があった。たとえ国が滅んで他国に持って行ってもキレイな金銀は食料と交換してもらえたわけよ。納税とか関係なくね。
政府が金銀での納税を思いついたのはすでに普遍的価値が金銀にある前提での後乗りだと考えるのが妥当では。
その物々交換だけじゃ幾らなんでも国が回らねえからどーしよっかなー
って話なんだけど
物々交換が不便なら市場の側から交換手段として金銀宝石の使用が出てくる
それが市場原理
お上が困った、お上が「よっしゃいっちょ」で始めたってのが妄想だわ
それより前から金銀は価値尺度として使われてたって単純な話
価値尺度であるがゆえ権力者はそれで着飾ったのか、権力者が欲するがゆえ価値尺度足りえたのか、鶏と卵だがな
政府こそがそして借金こそがマネーの産みの親だよ、って帰結ありきの一連の主張は現代で特定のイデオロギーを補強したいが為の牽強付会にどうしても見える
まあ一つの珍説としては面白いけど定説とは違うわ
貨幣の本質は価値!
何に価値を見いだしたかによって言い分けるんだから、金属主義とか表券主義ではその本質からハズレた言い方なのでバツ。
つまり、×金属主義→○素材主義
×表券主義→○信用主義
今回の記事はでたらめと思い込みが先走りすぎてるので鵜呑みにはしないように。
※82
具体的に間違っている部分を指摘しないと、単なるいちゃもんになる。
この辺がこう間違っている!自分の考えではこうだ!と言って皆を納得させないと、
知ったかぶりの只のボンクラと思われて損するぞ。
>>にも関わらず、それらの硬貨は普通に額面どおりの価値で流通していたのであります。
つまり、硬貨の価値は、それに含まれる貴金属の量には左右されないのであります
いやいや、日本でも江戸中期以降の各改革期とか、小判の金含有量低下によって価値低下→インフレなんていくらでもあったでしょうに
このブログはたまにこういう嘘をつくから信用しきれないところがある
失礼、※84はインフレ→デフレや
※85
すまんやっぱインフレやったわ