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エイズをばら撒いた奴www

一般にAIDSと呼ばれている病気は、正式名を後天性免疫不全症候群といいます。

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)が免疫細胞に感染・破壊して、後天的に免疫不全を引き起こします。

HIVのイメージ図

初めて正式なAIDS患者が認定されたのは、アメリカ。1981年のこと。
それ以来、爆発的に感染者が広がり、2012年時点で3530万人、現在は5000万人以上が感染していると言われています。

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HIVの起源

最初の保菌者はカメルーンのチンパンジーと言われています。

つまり、このチンパンジーの肉を生で食べた奴がいたか、もしくはこのチンパンジーと……。それで、人類にこの恐ろしいウイルスが持ち込まれたと言われています。

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感染

HIVの主な感染経路は、下記の3つです。

性交渉

HIVは、分泌液に多く含まれている。これが行為時に体の粘膜に接触することで感染する。
粘膜は普通の皮膚より柔らかく細かい傷から血液中入り込みやすい。普通の皮膚から感染することは無い。

※最初に認定されたHIV患者が同性愛者の男性だった為、HIV患者は偏見を持たれていますが、異性間でも普通に感染します。我々には関係無い

血液接触

感染者の血液が、上述のように体の粘膜に接触したり、自分の体内に入ることでも感染する。粘膜接触もそうだが、最も問題なのは注射器の使いまわしである。

母子感染

遺伝するわけではない。母親がキャリアであった場合、出産時に産道を通過することで感染する他、母乳にもHIVが含まれているため、授乳によって子供に感染することになる。


というわけで、HIVは、感染力自体は非常に弱いウイルスであり、通常の生活において感染する事はまず無いと言えます。

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症状

HIVによって免疫不全が起こると、通常の免疫状態なら屁でもないはずの感染症にかかることで死に至ります。

感染直後

HIVに感染すると、1~2週間で体内に抗体が作られます。この時、風邪に似た症状や発疹、口腔カンジダ等を発症しますが、すぐ治ります。

見た目にはただの風邪、発疹、口内炎といったよくある症状のため、ここで気付く事は至難の技です。

潜伏期

感染から5~10年。
感染直後に抗体が作られたことでHIVが激減し、症状が治まった状態です。

殆ど無症状であり自力で気付く事はありませんが、帯状疱疹などが頻繁に発症する人もいるようです。

一見HIVの数は激減したまま安定しているように見えますが、実は盛んに増殖しています。

その度に、免疫を作り出す細胞が大量に作り出され、HIVを駆除していますが、これらの細胞は実は、HIVに感染して破壊されています。

つまり、HIVの数自体は一定でも、その裏で、免疫を作る細胞が徐々に減っていっている状態になります。

発症

こうして免疫を作る細胞が十分に減少したところで、ついに免疫低下の症状が現れます。

具体的には倦怠感、下痢、過労、体重減少、めまい、口内炎、熱炎症、咳、過呼吸など。

たいていの患者はここまで来てやっとHIV感染の恐れに気づくか、他の病気だと勘違いして医者に掛かり、そこで検査を受けてはじめて、感染に気づきます。

まもなく、免疫力低下によって、肺炎・肉腫・リンパ腫などの感染症を引き起こし、死に至ります。

【やや閲覧注意】参考サイト:吉原で働いていた女性の記録

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陰謀論

感染者の多い国では、HIVが人工生物兵器なのではないかという陰謀論が、まことしやかに語られています。

多くの場合、犯人はアメリカとなっており、
「有色人種やゲイの間引きの為に、体液を媒介とするウイルスを製造し、ばら撒いた」
ということになっています。

このストーリーには一応の論拠もあります。

①HIVはアフリカが発祥のはずだが、なぜ最初の患者はアメリカで発見されたのか?
→米国で人体実験をしていたから。

②なぜゲイの病気として喧伝されたのか?
→ゲイをこの世から根絶するため。

③なぜアフリカでは1981年以前に発症例がないのか?
→アメリカからアフリカに持ち込まれたウイルスだから。

普通に考えれば、

①HIVはアフリカが発祥のはずだが、なぜ最初のHIV患者はアメリカで発見されたのか?
→アフリカよりアメリカの方が医療技術が発展しているから。

②なぜゲイの病気として喧伝されたのか?
→最初に発見された患者がゲイだったから。
実際、患者数は男性同性愛者が一番が多い(一説には6割とも)。

③なぜアフリカでは1981年以前に発症例がないのか?
→発症例と思われる記録はたくさんあります。

というわけで、この陰謀論はかなり無理のあるストーリーな訳ですが、これを信じてしまった為に起こった悲劇が、南アフリカでありました。

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エイズをばら撒いたやつ

悲劇を引き起こしたのは、南アフリカ共和国大統領(当時)のターボ・ムベキという人物です。

ターボ・ムベキ 任期:1999-2008

2000年当時、南ア共和国では、エイズ患者の急増が社会問題となっていました。

しかし、ムベキ大統領は、
こうした数字は黒人への偏見からくる嘘だ
白人や製薬会社の陰謀だ
などと主張し、抗エイズ薬は「毒」であるとして国内での使用を禁止します。

代わりにエイズ治療に推奨されたのは、にんにくとビートの根、じゃがいも、オリーブオイルでした…。

結果、無駄に36万5千人が命を落としたと言われています。

2008年にやっと失脚し、キチンとしたエイズ治療が行われるようになりましたが、この傷跡は深いものでした。

2013年の時点で、人口5000万人のうち600万人がHIVに感染しており、毎日新たに1000人の感染者が増え、一日平均800人が死ぬという深刻な事態となっています。

この状況を引き起こしたムベキ元大統領は、どのような人物だったかと言うと、これが意外に無能とは言えないのです。

彼は、英サセックス大学で経済学修士号を取得したインテリで、カリスマ性はないものの、堅実な実務家と評されていました。

経済は平均4.5%と順調に成長し、「ブラックダイヤモンド」とよばれる黒人中流階級の創出に成功。

外交面では、「アフリカンルネッサンス」や「アフリカ開発のための新パートナーシップ」といったアフリカの自主性を強調するコンセプトを打ち出した。

貧困対策に成功し、就任時の99年に52%だった貧困率は07年には43%にまで改善した。

等、功績のある政治家でした。

そんな彼がHIV陰謀論に出会ったのはインターネットだったと言います。

彼がこの画像に出会っていれば…。

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