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疳の虫を出してみよう♪

疳の虫って、聞いたことありますよね?かんのむし。

赤ちゃんや小さい子供が夕暮れどきや夜にひどくぐずって泣き止まなかったり、暴れて手がつけられなくなったりすることを、日本人は昔から「疳の虫が騒ぐ」と表現しました。

子供の体になんかよくわからないけど「疳の虫」という寄生虫的なものがいて、それが悪さをするので宿主である子供が泣きわめく、というイメージです。

古来より大人のヒステリーも「疳の虫」の範疇に入ったらしく、「疳の虫」にやられるのはとくに子供に限らなかったようです。

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疳の虫の写真

名前は知ってるけど、でも実際に「疳の虫」を見たことがある、というひとは少ないと思います。

「てゆーか、え、本当にいるの!?」と思われたかもしれません。

では、こちらが「疳の虫」の写真です。

え・・・糸?・・・ゴミ?

いえいえ、これが正真正銘、昔から子供を泣かせてきた「疳の虫」の正体なのです。

少なくともそういう伝承が、日本をはじめ世界各地にあって、その取り除き方もちゃんと伝わっているのです。

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疳の虫退治

「疳の虫」の取り除き方(俗に「疳の虫出し」と言います)にはいくつか方法があり、民間薬や鍼灸、揉み、殴打などの民間療法が存在します。

民間薬には東北のほうに『孫太郎虫』というのがあって、これが夜泣きや夜尿症に効くといい、重宝されてきました。

桐の箱入りでお土産にもなっていますが、ちょっと見た目はアレです。

要するにこれ、長野県で言うところのザザムシ。ヘビトンボの幼虫です。子供には煎じて疳の虫の薬ですが、大人はこれを炙って酒肴にしたそうです。

ヘビトンボとは、ナウシカに出てきたあの・・・・アレです。

なんでヘビトンボっていうかというと、この昆虫、飛ぶときに長い首を左右にうねうねしながら飛ぶんですね…。その様子がヘビみたいで…。

こんなのを幼少の頃にもし飲まされたなら、余計に夜泣きが止まらない気もしますが。

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「疳の虫出し」をやってみよう!

なにもザザムシを飲まなくてもすむ、こんな「疳の虫出し」方法があります。

用意するものは、
粗塩
スーパーに200円くらいで売っています、おつけものを漬けるときに使う粒子の粗い塩のことで、お母さんに聞けば台所の、普通の塩と別なところから出してきてくれるかもしれません。

水道水(流水)

できれば未使用のタオルかキッチンペーパー

これだけです。

方法は、まず、流水で左右の手をよく洗います。指の間、手の甲も忘れずによく流してください。

次に粗塩をたっぷり取り、石鹸で手を洗う要領で、粗塩でよくこすりながら両の手を洗います、やはり手指の間や手首まで、忘れずによく洗います。

そしたら、流水で手についた塩を完全に洗い流し、最後にキッチンペーパーなどで水気をよく拭き取ります。

被験者が小さな子供の場合は、大人がやってあげても同じ結果が得られます。

これだけです、あとは不思議な現象が起こるのを待ちましょう。

すこし(3~5分)たったら、手のひらをよーく見てみてください。

指の先やら手のひらのところどころから、なにやら糸のようなものが生えてきます。糸状のものは、見ているうちにニュルニュルと伸びていくのがわかると思います。

これが「疳の虫」の正体、と言われているものです。

大人でもこの「疳の虫出し」をやると、イライラが溜まっているひとはこの糸状のものがより長く、より多く出る傾向にあるらしいです。

程度の激しいひとは数センチの糸が指などから伸びていき、その様子はまさに「生えている」感じになるとか。

この「疳の虫」の正体に明確な回答は出ていません。塩の結晶が手のシワに沿って紐状に固まったもの、水銀、カドミウム、手を拭いたタオルの繊維など、諸説あります。

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子供の夜泣き

そもそも、なぜ子供は激しい夜泣きをするのか、その原因及び対処法が不明なので、こんな民間療法が伝わっているのでしょう。

たかが子供の夜泣きと言えど、あまり酷いと睡眠不足から親や兄弟の疲労がピークに達して家庭不和や離婚沙汰にもなったり、近所との関係が悪化したり、しばしば軽視できないところまで発展する危険を孕んでいます。

さらに悲しいことに、昨今問題となっている幼児虐待の引き金となる理由のひとつに「子供が泣き止まない」というのがあるのはニュースなどで皆さんご承知のとおりだと思いますが、これがまさに夜泣き、疳の虫のことです。アメリカでは小児の夜泣きに関する学会まで持ち上がっています。

夜泣き・疳の虫の原因は、「睡眠サイクルの変化」、「日中の刺激や興奮から夢を見ている」というのが一般的ですが、「通りすがりの水子の霊などがかまって欲しくて、生きている子供の身体を借りて泣いている」などという説もあったりします。

霊がこの世にいるかどうかはまた別の問題として、例えプラシーボ効果だったとしても、こんな手軽な方法で子供の「疳の虫」が取り除けるのであれば、また大人でも自分の精神状態を自分でコントロールするひとつの方法になるのだとすれば、試してみてもいいかもしれませんね。

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