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埋蔵金とかいうロマンwwwwww

2014年2月25日、カリフォルニアで、自宅の裏庭に埋まっていたコイン 1,427枚を掘り当てた夫婦の話題が大ニュースになりました。

http://abcnews.go.com/blogs/headlines/2014/02/california-couple-finds-10m-buried-treasure-in-back-yard/

ふたりは、これまでにも何度となく通った裏庭の小道を歩いていたところ、カンの端がのぞいているのに気がつきました。

なんだろう、と思って掘り出してみたところ、中はコインがぎっしり!

他にもないかとあたりを掘ってみて、全部で5つのカンを見つけることになりました。
中に入っていたのは、5ドル、10ドル、20ドルのコインが合わせて1,427枚。

コイン専門家ドン・ケイガン博士に相談してみると、1847年から1894年に鋳造された後、造幣局を出たばかりで流通していない状態のコインばかりであることがわかりました。

いったい誰が何のために埋めたのか。

記録はまったく残っておらず、盗難の報告もなかったため、結局、敷地の持ち主である夫妻のものになりました。

コインの総額は約2万7千ドル相当ですが、その中には大変珍しいコインも含まれ、1枚100万ドルの値が付いたということです。その合計は1千万ドルを超えるともいわれています。

夫妻はその収益を貧しい人や芸術の振興に当てたいと話しているようです。

しかし、埋まっていたコインを見つけるのなんて、拾った宝くじが1等を引き当てるようなもの。

至言

どうせ一攫千金を夢見るなら、裏庭を掘り返してみるより、未だ発見されていない埋蔵金を掘り当てる方がいいかもしれません。

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キャプテン・キッドの財宝

17世紀の海賊の中には、国に雇われていた海賊たちがいました。
国家から報酬を受け取り、敵対国の船だけを襲撃する海賊たちです。

王下七部海の元ネタですね

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』の四作目でも、キャプテン・バルボッサがイギリス王ジョージ2世に使えていましたが、こうした海賊たちは「パイレーツ」ではなく「プライベーティア」と呼ばれていました。

キャプテン・キッドことウィリアム・キッドもそのプライベーティアの一人。

英国王ウィリアム3世から、海賊行為の制圧と海賊の略奪品の没収を委託されていました。

ところがキッド船長、ほかの海賊船との戦闘よりは、商船を襲う方が好きだったようで、もっぱら商船ルートで暴れ回ります。

キッドとしてみれば、自分が襲うのは「外国人だけ」という大義名分があったのですが、イギリスはそれを認めませんでした。

紆余曲折の後、結局キッドはニューイングランドで逮捕されたあと、イギリスへ護送、この世の地獄ニューゲート監獄に投獄されてしまいます。

海賊行為、殺人等多くの容疑をかけられたキッドは、いちおう裁判を受けるものの、全ての容疑で有罪の判決を受け、縛り首となりました。

キャプテン・キッドは、処刑前夜に議会の下院議長にこんな申し出を行ったと言われています。

「命を助けてくれたら財宝を隠した場所に案内する。おそらく100万ポンドはくだらないはずだ」

実際、キッドの死後没収した財貨が予想以上に少なかったため、何らかの隠し金があったに違いないと考えられるようになっていきました。

キャプテン・キッドの財宝をめぐっては、「宝の地図」なるものが何枚も見つかり、それをもとにした小説がいくつも書かれました。

ルイス・スティーヴンソンの『宝島』やエドガー・アラン・ポーの『黄金虫』の話は知っている方も多いでしょう。

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オーク島での発掘

キャプテン・キッドの財宝の在り処は数多くの候補地がありますが、その中に、長い間多くの人をとりこにしてきたオーク島という小島があります。

オーク島は、カナダの東部、マホーン湾に浮かぶ小さな無人島。キャプテン・キッドが立ち寄った島と言われています。

1795年、ダニエル・マクギニスという少年がその島を探検していたとき、とあるオークの木の枝に、船の滑車装置がぶら下がっていました。しかも木の下が窪んでいます。

少年は、ここは海賊の財宝の隠し場所に違いないと考えて、仲間を集めて掘り始めました。すると、そのあたりにはない敷石の層にぶつかりました。あきらかに別の土地から運んできたものです。

さらに掘り進むと、今度は丸太の層にぶつかりました。いずれも腐食が進んでいて、相当長い間、そこに埋まっていたものに違いありません。

丸太をどかすと、粘土層。

さらに6メートルの深さの所に再び丸太の層。自分たちの手に余ると考えた少年たちは、あきらめて家に帰りました。

大人になった彼らは、スポンサーを探しながら、掘り続けていきます。

しかし、掘っても掘っても3メートルごとに新しい障害が待ちかまえていました。

彼らは、この縦坑が海賊によって掘られたものにちがいないと考えます。

27メートルの深さのところで、船舶用のパテの層に突き当たりました。さらにその下には、ノヴァ・スコシア地方には見られない種類の大きな石が。そしてその石には謎の文字が刻まれていました。

ハンターたちは、いよいよ目的の場所に到達したと考えたのです。

ところが、地下27メートルを超えると、泥水があふれ出し、掘り進むのが難しくなってしまいました。

排水ポンプでくみ出しながら作業を続けていたのですが、やがて資金も尽き、そこで彼らはあきらめざるを得なくなってしまいます。

以降、何度もこの縦坑を掘ろうとする人があらわれました。

そうして、彼らの手によって、水は地下水ではなく、海水であること、海から引いたトンネルのようなもの(縦坑のイラストの横の部分)が、縦坑を守っていることがわかったのです。

この巧妙な仕掛けは何を守るのか。目もくらむような財宝以外にはあり得ない。
人びとは色めき立ちました。シンジケートを結成し、ついに事業として発掘作業に乗り出したのです。

湾に通じるトンネルを塞ごうという試み、ダイナマイトでトンネルそのものを吹き飛ばそうとする試み、その中で、地下深くにさらに島の南側に通じる第二トンネルも見つかりました。

19世紀末、発掘グループの掘削工事に投じた資金は22万5千ドルにものぼりました。財宝が見つかったとしても、回収できる保証はありません。そうして、シンジケートは事業の終結を宣言しました。

誰が何のためにこんな大規模な縦坑を構築したのか。海賊などではない、と考える人も出てきました。

この構築に含まれている技術は、英国軍隊のものではないか。
アメリカの独立戦争で敗色濃いイギリス軍が、軍用金を隠す穴の構築を命令したのではないか。
二世紀にわたって多くの人が掘り返しても、かけらさえ見つかっていないのは、現実には埋蔵は行われなかったのではないか。

この焦らされ感、糸井重里の徳川埋蔵金を彷彿とさせますが、今でも有志による発掘が行われているようです。

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ガーディナーズ島での発掘

もう一つの有力な財宝の在り処は、ニューヨークのすぐ東にあるガーディナーズ島です。

こちらの島は、ガーディナーズ家の個人所有の島のため、実際の発掘状況は外部からは窺い知ることができません。

しかし、キャプテン・キッドが捕まり、裁判を受けた際に、証拠としてキッドの財宝(砂金や銀の延棒、宝石等)を提供したとの記録があります。

こちらもなかなか信ぴょう性のある候補地ですが、私有地の為、我々は発掘に行くことはできません。残念。

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キッドの財宝発見!(一部)

キッドの死から300年ほどが過ぎた2007年、キッドの財宝の存在を裏付けるような発見があったのです。

ドミニカ共和国のカタリーナ島近海で、キャプテン・キッドが最後に乗ったクェダ・マーチャント号とみられる沈没船が見つかります。

この船は、キャプテン・キッドが東インド会社から掠奪したもの。

サテンやモスリンなどの繊維や、金銀の財宝を積んだ船が、カタリーナ島の岸辺のすぐ近く、水深3メートルほどのところに沈んでいたのです。

このニュースを聞いて、世界中のトレジャー・ハンターは、キャプテン・キッドの財宝の存在を改めて確信するようになりました。

ワンピースの完結と、キッドの財宝の発見。どっちが早いですかね?

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