前回記事:ジンバブエの覇者、ロバート・ムガベwww
2000年、ムガベ大統領の豹変は突然起こりました。
1980年に政権を取って以降、ムガベは白人へ一定の配慮をし、緩やかに黒人社会と白人社会を融和させようとしてきました。
ムガベは、聡明な政策を進めているとして国際的にも高く評価され、イギリスからナイトの爵位も与えられました。
1991年のムガベ。正常な人に見える。
ムガベの治世(後半)
というか、2000年以降のムガベの政策はかなりヤバいです。
政権を取って以降、20年間凍結していた、「植民地時代に強奪された白人の土地資産を黒人へと無償かつ強制的に権限を委譲しなさい」法案を提出
↓
大半の白人が安値で土地資産を売り払って外国へ。
さらに、
外資系企業に対して「保有株式の過半数を譲渡するように。逆らったら逮捕。」法案を提出
↓
外資系企業が国外逃亡する
こうして、別に国連もアメリカも、どこの国も経済制裁してないのに、経済制裁と同じ状態に陥ります。
あらゆる物資が国内で不足するようになると、今度は
「物資を強制的に売らせればいいじゃない」
↓
物資の強制売却で、さらに物資不足が深刻化。当然需要と供給バランスが崩れて高値になる。
物資が高値に成り過ぎて買えない人が続出してしまいます。
そこで、
「物資を強制的に安値で売らせればいいじゃない」
↓
調達コストよりも遥かに安値で売らないといけなくなったので、当然のごとく利益が出ないから国内企業が次々と倒産する
また、労働者からの賃上げ要求や、ムガベ自身の選挙対策費用でお金が足りなくなると、
「お金が足りないなら、どんどん刷ればいいじゃない」
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インフレが超悪化
※ジンバブエの中央銀行は、ムガベに言われるがままにお金を刷ってました
こうして、1990年代まで安定していた経済が、たったの1年で崩壊。脅威の失業率 &ハイパーインフレを達成しましたとさ。
ちなみに、ジンバブエのハイパーインフレは強烈で、2009年のインフレ率は6.5×10の108乗(6500000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000%)を記録し、発行が停止されました。
今は米ドル等の外貨が市場に流通しているのでセーフ
こんなムガベ大統領ですが、2008年、2013年の大統領選挙では見事勝利し、2018年までは大統領の座に居続けます。
ライバルの弾圧や選挙の不正等を駆使して勝利したと言われており、手段を選ばない、強い権力への意志が感じられますね。
有能だった時期のムガベ
このように、まるで小学生のように、行き当たりばったりの政治を行うムガベですが、2000年以前は、たいへん有能な政治家と言われていました。
・医療と教育に積極的き投資
→アフリカNO.1の識字率
→乳児死亡率の大幅な改善
・政権運営に白人も参加させ、ノウハウを学ぶ
→農業の効率化を図り、「アフリカの穀物庫」と呼ばれた
これらの功績を上げた英雄と、2000年以降の小学生は本当に同一人物なのでしょうか?
脳の器質的変化説
要するに、ボケたのではないか。
2000年時点でムガベは76歳。痴呆が始まってもおかしくない年齢ではあります。
アメリカから退陣要求された際には、「ジンバブエは私のものだ」なんて迷言も残してますし。
元々クズ説
長く独立紛争やってた為、白人に対する憎しみはたいへん深いものだとも言われています。自国を顧みない程。
2000年に突然変節したのは、黒人からの支持率低下や農作物の収穫量低下を誤魔化すためとの見方もあります。
でも最初のうちは表面的には仲良くやってくようなの理性はあったしなぁ。
影武者説
この写真は今年のものです。いくらなんでも、若過ぎる気がしませんか?
そもそも、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで経済学を学んだ人物が紙幣の乱発なんかせんでしょ。
もしかすると、2000年くらいに本物は死んでいて、今のムガベは無学な影武者である可能性が微粒子レベルで…。
ムガベ式健康法
いずれにせよ、ムガベ大統領はまだまだ元気にジンバブエを治めていく気満々のようです。
酒は飲むな、タバコは吸うな、運動をして、野菜と果物を食べよ
トレーニングをしなければ、私は病気になる
健康についての、ムガベ大統領のコメントです。
今でも、彼は毎朝5時に起きて、トレーニングをしているようです。
生活習慣に関しては、ちょっぴり見習うべき所もあるようですね。