宇宙全体の大きさは未だにわかっていませんが、我々が現在観測可能な宇宙空間は地球を中心としてあらゆる方向に約450億光年の広がりをもつとされています。
そのどこかから地球宛に手紙を出す場合、どうやって探せばいいのでしょうか。
1.超銀河団complex
まずは観測可能な宇宙の中から「うお座・くじら座超銀河団complex」を探します。
これは長さ10億光年、幅1.5億光年という途方もなく巨大な銀河の集団で、1987年に発見されました。
尚、宇宙は全体にまんべんなく星が散らばっている訳ではなく、密集しているところと全く何もないところがスポンジ状になっています。
2.おとめ座超銀河団
さて次にその中から「おとめ座超銀河団」を探しましょう。
中心におとめ座銀河団を持つ銀河団の集まりで、直径は約2億光年とされています。
おとめ座超銀河団。この響き。
そういえばシャカも強かったなあ。
3.局部銀河群
おとめ座超銀河団を構成するたくさんの銀河団の中でも、我々が所属するのは「局部銀河群」。
微妙な名前ですが、直径は約500万光年とメチャクチャでかいです。
私たちは「おとめ座超銀河団の局部銀河群」にいるわけですね。
ちなみにおとめ座は別名を処女宮とも言います・・・ゴクリ。
4.天の川銀河
局部銀河群には、おなじみアンドロメダ銀河などが含まれており、我々の暮らす「天の川銀河」もその中の主要メンバーです。
天の川銀河の直径は約10万光年。だいぶ範囲が絞られてきました。
とはいえ、ここまできてもまだ2000億個以上の恒星があります。
天の川銀河の中で、太陽系が位置するのは「オリオン腕」という比較的小さな星の列。長さは1600光年とも言われています。
オリオン腕の中にようやく太陽の姿が見えてきました。
5. 太陽の近所の恒星
太陽に一番近い恒星は、ケンタウルス座のプロキシマ・ケンタウリで、4.24光年先にあります。
ちなみに、この恒星系で最近地球サイズの惑星が発見されています。
この惑星は、主星との距離がたいへん近いため、表面はおそらく摂氏約1,200度のドロドロの溶岩で覆われていると考えられており、この惑星に生命が存在する可能性はほとんどありません。
しかし、惑星が少なくとも一つは存在している事が判明したため、他にも小型の惑星が、それも生命の存在しうる距離に見つかる可能性が期待されています。
ちなみに、このケンタウルス座アルファ星系は、映画にもちょくちょく登場しています。
『トランスフォーマー』シリーズの「サイバトロン」の故郷
『アバター』のパンドラ星
これらは、この恒星系にあります。
6.太陽系
寄り道をしているうちに、太陽系に着きました。
太陽系全体の大きさは1~2光年ですが、第三惑星である地球は太陽から1億5000万キロメートルの距離。
ここまで来ると、イメージ出来る距離になって来ますね。
正しい住所の書き方
そういうわけで、宇宙レベルの郵便を出す場合 、
と記載するのがいいようです。
参考:宇宙のスケールがよ~くわかる動画
7.外側
ちなみに、最初に戻って、「観測可能な宇宙」の外側はどうなっているのでしょう。
Wikipedia先生によると、まだ地球に光が届いてない領域があるとの事。
さらにその外側は、「不明。私達の宇宙は多元宇宙の一つかも知れないし、何者かの想像上の概念かもしれない。」などと書かれています。
なんとも言えない気分になってきますね。
ちなみに、全体像はよく分からんけど、
こんな形が最近の有力な説らしいです。
丸くない時点で理解不能。
詳しい人、なんでこうなるのか教えて下さい。