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とある民族に特有の精神疾患について

あなたはタイトルを見て、某半島のあの精神疾患を連想しましたね?

もちろん、正解です。

ですが、同じように、ある民族や地域、文化圏に特有の精神疾患は、『文化依存症候群』と呼ばれ、世界中至る所にけっこうあるようです。

いくつかの事例を見てみましょう。

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火病 朝鮮半島

たぶん、日本で一番有名な文化依存症候群ですね。

火病は、ネット上では
自尊心を傷つけられたり、議論に負けると怒り狂う、韓国人特有の精神病
等と理解されていますが、これは全然正しくありません。

火病の本質は「怒ること」ではなく、「怒りを抑制する」事なのであります。

主な火病の症状とは、

・うつ病
・食欲低下(拒食症)​
・意欲喪失
・不安感
・不眠
・性機能障害
・首や鳩尾に塊があると感じる

韓国社会では、家族の調和と安定を重んじ、怒りは胸の中に溜め込むべきと考えられています。

その溜め込んだ怒りが異物感となり、そここら様々な症状が引き起こされます。

これは患者本人にとっては本当に苦しいものであり、その打開の為に発狂や自傷行為等の行為に及ぶのです。

特に女性は、封建的な男尊女卑の価値観の下で常に抑圧されており、火病患者の80%は女性と言われています。

事実、火病の発症の直接のきっかけの多くは、配偶者の浮気、嫁姑問題、子供の非行などの家庭問題です。最近は男性の患者も増加傾向にあるようです。

ちなみに、日本では「ファビョン」と読まれていますが、これは誤読によるもので、「ファッピョン」が正しい発音ニダ。

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アモック マレーシア、フィリピン、インドネシア

これは、東南アジアに限定して見られる風土病です。

その症状はけっこう強烈。

何か悲しい事があったり侮辱を受けたりすると、周囲の人との接触を避け、引きこもり、暗い目をして、物思いにふけっているような状態になる。

そして突然、身近の武器を手に通りへ飛び出し、遭遇した人をかたっぱしから殺傷してしまう。

殺戮は本人が自殺または殺されるか、取り押さえられるまで続き、後で正常に戻った時には人を殺傷していた時の記憶を失っている。

なお、この症状は男性にしか起きない。

要するに、突然バーサーカー状態になるわけですが、その原因は諸説あります。

代表的な説は次の3つ。

当時の部族社会では悪霊の存在が信じられており、その悪霊が乗り移ったと思い込んでしまう。

厳格な規律のある社会に窒息感を覚え、暴力への衝動が生まれる。

自殺に寛容でない部族社会における、一種の自殺である。

どれもなかなか説得力がありますね。

また、アモックは文化的な圧力をきっかけとして発症する場合もあるようです。

1900年頃の米比戦争において、アメリカに攻められた原住民の多くは、そのプレッシャーからアモックを発症。

アモックによりバーサーカーと化した原住民に、アメリカ兵はかなりの苦戦を強いられました。

当時の米軍で使われていた拳銃は38口径。しかし、その程度のちっぽけな弾丸ではバーサーカーを止めることはできません。

そこで必要に迫られて開発されたのが、45口径の拳銃だったと言われています。

米兵を苦しめたモロ族の戦士

最近は近代化が進んだお陰か、アモックは殆ど見かけなくなったようですね。

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コロ 中国、東南アジア

コロは、主に男性が発症する精神疾患です。(女性も少数ですが、発症します。)

その特徴は、

性器が縮んで体の中に埋れてしまう

悪霊に性器を盗まれる

といった事に、激しい恐怖を覚え、パニックになってしまうというもの。現代に生きる我々にはまったくピンとこないですね。

「コロ」という呼び名は、マレー語の「亀」に由来しています。

中国では、亀が甲羅の中に頭を隠す様に性器が体の中に隠れて死んでしまうという言い伝えがあり、例えば用を足している時、いつもよりナニが縮んでいると、頭の中でその話も結びついてパニックになるようです。

自分の男性らしさ、女性らしさの象徴が喪失する恐怖に陥った人々は、他人にナニを押さえてもらう、フックで固定、紐で縛る等の対策を取りますが、その過程で大抵怪我をしてしまうようです。

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ヴードゥー死 アフリカ、ポリネシア

タブーを犯したり、死の呪いがかけられたと信じた事による恐怖から引き起こされる神経衰弱です。

極端なケースでは、体に異常が無くても死に至ることもあります。

呪いの存在を強烈に信じている文化圏では、呪いに対する恐怖となりますが、呪い以外でもブードゥー死を引き起こす事例はあります。

ブアメードの血

1883年、オランダ医師団により、ブアメードという死刑囚に対して行われたと云われている心理実験。
刑の執行の日、ブアメードに対して人間は10%の血液を抜くと人は死ぬと告げ、首にメスを当てる。
実際に傷はつけておらず、床にはバケツが置いてあり、その中に水滴を落とす。
そして医師たちは一定の時間がたった時に死刑囚に10%を超える血が体外に出たと告げる。そのままブアメードは涙とともに血を流すことなく息を引き取ったという…。

この話が真実だとするならば、医療・科学を理解しているが故に死んでしまったのだと言えるでしょう。

これは要するに、刃牙のアレみたいなものかと。

これを極めれば、デカいカマキリとも闘えます。

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ピブロクト シベリア、グリーンランド

ピブロクトは、北極圏に住むイヌイット社会で、女性にのみ起こる精神疾患です。

症状は、激しいヒステリー、落ち込み、周囲への極端な無関心、食糞等。

ヒステリーが起きると、突然叫び声をあげ、服を引きちぎるように脱ぎ捨て、裸のまま外に飛び出し、雪の上を転がり、走り回った後、倒れ、昏睡状態になります。

極寒の地に住んでいる為、運が悪いとそのまま凍死してしまう事になります。

この発作は、数分から数時間持続し、その間、動物の鳴き声に似た声を出すといった特徴もあるようです。

また、発作が起きている間の記憶はありません。

イヌイット社会では、悪霊の存在が信じられており、ピブロクトも悪霊に取り憑かれた状態と解釈されています。

科学的には、イヌイットの食生活がカルシウム不足に陥りがちなため、陰鬱な厳冬期にイライラしやすい状態になりやすい、みたいに説明されます。

メーヌ跳躍フランス人病 フランス

ふざけた病名ですが、実在する病気です。

これは、フランス、メーヌ州の木こりの間で19世紀に初めて確認された精神疾患。

木こりたち

この病気の特徴は、ビックリすると超オーバーリアクションになってしまう事です。

リアクション芸人レベルであればかわいいものですが、この病気は、予想外の音や光、モノの出現に対して、跳び上がる、腕を振り回し暴れる、泣き叫ぶ、ものを叩いたり、人を殴ったりする、まるで取り憑かれたように同じ言葉を何度も何度も繰り返す等、非常に激しいパニックを起こします。

原因は不明ですが、メーヌ州の深い静かな森で暮らすうち、音や衝撃への耐性がなくなってしまう事や、遺伝的な疾患等が疑われています。

同じように、驚きによって自我を失って異常行動を起こしてしまう精神疾患は、けっこうあちこちにあるようです。

中東ではこの症状を「ラタ」、アイヌでは「イム」と呼んでいます。

ウェンディゴ症候群 北米インディアン

ウェンディゴとは、北米インディアンの間で信じられている悪霊です。

氷の心臓を持つ巨大な野獣の姿をしていて、超自然的なパワーとスピードを備え、獲物である人の姿を求めて森をさまよい、森の中で一人っきりの人を食べてしまいます。

ウェンディゴ症候群とは、このウィンディゴにとり憑かれたという思いが頭を占めるようになる精神疾患です。

「このままではウィンディゴに変化してしまう」という強い恐怖と不安感と共に、体が内側から凍えるような感覚を持ち、次第に周りの人が食べ物に見える様になり、猛烈に人肉が食べたくなります。

病が進行すると、通常の食物を一切拒絶するようになり、会話や身だしなみなど生活に不可欠な能力を喪失します。

最悪の場合は、部族から処刑される事になります。また、完全にウィンディゴになる前に自殺してしまう事もあります。

ウェンディゴ症候群は冬の食料が乏しい時期に発症する事が多いことから、飢えへの恐怖感とビタミン不足が原因だと言われています。

なお、熊などの脂肪をコップ一杯飲むと治るようです(アッサリ)。

対人恐怖症 日本

ここまで、世界の文化依存症候群の一部をご紹介してきました。

火病なんかかわいく思えるくらい、変わった病気がたくさんありますね。

そして実は、日本にも独自の精神疾患があります。

それがこの「対人恐怖症」なのであります。

「恥の文化」を持つ日本において群を抜いて多く、日本で顕著な文化依存症候群とされ、海外においてもそのまま「taijin kyofusho symptoms」(TKS) と呼ばれています。

比較的軽度のものは、「あがり症」とも呼ばれています。心当たりのある方も多いのでは?

対人恐怖症の多様な症状を一部ご紹介します。

・赤面症人前で顔が赤くなっているのではないかと思ってしまう

・表情恐怖症自分の表情が気になってしまう

・笑顔恐怖症人前でひきつって自然に笑う事が出来ない。頬がぴくぴくと痙攣してしまう

・視線恐怖症他人あるいは自分の視線を気にしてしまう

・醜形恐怖症自分の顔だちや体が醜いと思い込み(実際にはそう醜くない場合も珍しくない)、過度の劣等感を抱え、うまく対人関係を築けない

・書痙人前で文字を書くときに手が震えてしまう

・嫌疑恐怖症周囲から自分が犯人だと疑われているのではないかと思ってしまう

・多汗症人前で汗が異常に出てしまう

・体臭、口臭恐怖症(自臭症)自分の体臭がきつくて(実際には症状が出ていない場合も珍しくない)、人から嫌われてしまっているのではないかと思う

・男性恐怖症、女性恐怖症異性との交流を極度に恐れたり、異性と話すとひどく赤面したり、一緒にいると不快感を覚える

ほとんどの日本人が一個くらい当てはまりそうですが、驚くべき事にこれらは海外ではほとんど見られません。外人からしてみると、理解不能らしいです。

というわけで、だいたいの民族は、固有の、周囲からは理解不能な精神疾患を持っているんだよ、というお話。

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