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人類は水の中から誕生したらしい

学校で人類の進化を習った時、どうしてゴリラやチンパンジーとヒトの間にここまで大きな違いがあるのか、いまいち納得がいかないと思いませんでしたか?

サルはいつまでたってもサルのままなのに、なぜヒトだけが急に文明を持ち始めたのでしょうか。

古人類の進化の過程は近年色々と明らかにされていますが、決定的な何かが説明できていない気がします。

文明を作ったのは神か宇宙人か未来人か・・・といった議論は、今日のところは一旦置いておいて、サルをヒトにした一つの説をご紹介しましょう。

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水棲類人猿説

ヒトは、進化の過程で水の中にいたという説があります。

実は、陸上動物が水生動物にジョブチェンジすることはそう珍しいことではありません。

有蹄目の一種がクジラやイルカに、ゾウの祖先がマナティやジュゴンに、クマやイヌの親戚がアザラシやカワウソ、ビーバーなどになっています。

鳥類や爬虫類にもこうした例はありますし、生物全般に例のあることが霊長類にあってもなんら不思議ではありませんよね。

水辺という場所は食料も豊富ですし、サメやワニを除けば大型肉食動物などからも身を守りやすいでしょう。

少し臆病な原人の一団が、はじめはおずおずと浅瀬に住みつき、徐々に適応して深い沖合へ生活圏をひろめていく・・・そんな姿を想像するのはそんなにトンデモな話ではないと思うのですが、いかがでしょうか。

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水中で起きた劇的変化

以下は、水棲類人猿説が主張する根拠です。

乳児の水への適応力

産まれてすぐの子供は、水に対する適応力が非常に高く、水中出産で溺死することはないどころかリラックスして浮かび上がり、泣くどころか微笑んだりもするという報告があります。

羊水の中で育つから当然とも言えそうですが、逆に言えば水中はヒトにとってごく自然な環境であり、先述の様に成長するまでの一定期間外敵から身を守りやすい環境ともいえるでしょう。

はじめは安全のために水中で暮らす親子がいたとして、その子が成長するにつれて超人レベルの潜水&水泳技術を体得したとしても何ら不思議ではないと思うんですよね。

潜水反射

顔に水がかかるとヒトの心拍数は減少し、リラックスします。

この変化はクジラやアザラシにみられるもので、他の陸生動物には見られないものだそうです。

体毛・皮下脂肪

穴居性のネズミなど一部の例外を除き、体毛のない哺乳類は、水棲もしくは、生活のほとんどを水中で過ごしています。

温度調節のための毛皮は濡れていると役に立たないばかりか不利になることさえあるので、ヒトは体毛を捨て皮下脂肪を蓄えることを選択したのかもしれません。

髪の毛

頭部だけに体毛が残ったのは、水面上に出た頭部を太陽光線から保護するためかも知れません。

また、「放っておくとどんどん伸びる」という、動物界においてかなり異質な特性を持っています。

なんらかの必要性(例えば母親は両手で魚介を採りながら髪の毛で子供をつなぎとめていた?ラッコの様に寝る時縛り合った?)があったのかも知れません。

発汗と発涙

すぐに水分補給できる環境にあったため、汗腺が発達したのかも知れません。
また、感情が激した時に発涙するのは水生哺乳類とヒトだけにみられる反応です。

身体構造

頭と脊椎と後肢が一直線に並ぶ構造も、水棲哺乳類とヒトだけに見られる特徴です。

おかげで人類は有史以来、腰痛に悩むことになりました。

この不自然な特徴も、水中においては浮力のおかげで自然になります。

ヒトの頭蓋骨(脳の容積)が異様に巨大化し、脊椎が垂直に伸びたのは、水中で暮らした事で重力から解放されたからなのではないでしょうか。

二足歩行

哺乳動物の中でもヒトだけが恒常的に後ろ脚で歩きます。

しかし、かえって転びやすくなり(原始生活では怪我が致命傷となる)、移動が速くなる訳でもありません。
かなりのデメリットです。

よほど差し迫った-たとえば水深のある場所でも呼吸をしやすくするための-理由が必要だったから、身体構造が変化したのではないでしょうか。

後に陸へ戻った時、既に直立に適した身体構造だったため、止むを得ず二足歩行を選択したと考えれば納得できます。

性行動

クジラやアザラシやイルカの膣経路は、前寄りです。
そのため、ほとんどの水棲哺乳類は腹と腹を付き合わせて交尾します。いわゆる「正常位」です。

しかし、ほかの霊長類が採用している体位は、基本的に「バック」。

これも、ヒトが一時期水棲だった事の名残りかも知れません。

発声

ヒトは、他のサルの何倍も複雑な発声が出来ます。

これは、潜水の際「息を止める」必要に迫られ、気道の意識的な制御能力を身につけた結果かもしれません。

研究によれば、最も厳しい訓練を受けたサルでも「パパ」「ママ」「カップ」「アップ」といった単語をあいまいに発音できるようになった程度で、それ以上話せるサルはこれまで一匹もありません。

水かき

手足に水かきの痕跡を持つ例がしばしばありますが、これはほかのサルには見られないそうです。

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反論

以上が水棲類人猿説の主な論拠ですが、正直言って科学界からは異端、トンデモ扱いされています。

科学界の反論はこうです。

・そもそも仮説の根拠となる化石がひとつもない・自然界の動物に比べ、現代人は訓練をしないとほとんど泳げない

・水中ではサメやワニの脅威に対抗できない

・類人猿の化石のほとんどは、過去にも陸地だったところ(陸成層)から発掘される

・瞬膜(水から目を守る膜)の発達や鼻孔を閉じるなどの特徴が見られない

・潜水反射は人によるし、心拍数が低下するのもそう珍しいことではない

・四肢の退化がなさすぎる

・提唱しているのは古人類学の専門家ではない門外漢ばかり

けっこう説得力のある仮説だと思いますが、いつもの通り物証がないのが痛いところです。

かつて水中を自在に泳いだ祖先達の姿…。

ロマンではありますが、皆さんはどう思われますか?

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